
グラフからわかるように、多くの合格者が12月にはセンター試験対策にシフトを始めている。センター試験で成功するには形式やスピードに慣れておくことが必要であるため、12月中にはメインの学習をセンター試験対策へシフトすることが得策だ。
一方で、センター試験が差し迫った時期とはいえ、2次試験の難度が高い東大・京大をめざすのであればセンター試験対策だけに終始するのではなく、これまでに培った2次試験に向けた対応力を落とさず、そのまま維持することが肝心だ。
そこで、今回はこの時期にぜひ採り入れたいセンター試験直前期の2次試験対策法を東大特講・京大特講編集部から紹介する。
2次試験攻略のカギは、長文を読み解く勘の維持だ。
東大志望者は、1000語以上の長文が10分で読めることをセンター試験までの目標として、毎日1000語以上の長文問題を解く、または読むだけでもよいので長文に触れておくようにしたい。
京大志望者は、400語程度の哲学などの抽象度の高いテーマの長文を読んで内容をつかみ、ポイントとなる箇所の訳をざっと書けるようにする練習を毎日行いたい。その際、30分以内を目安とし、時間を費やしすぎないように注意。
東大・京大の過去問だけではなく、他の難関国公立大の過去問を活用するのも、初見の問題に触れることができるので有効だ。
また、東大特講・京大特講の『予想問演習』ならば、初見でしかも東大・京大入試に即した問題に触れられる。加えて本番に即した採点基準で自分の答案を採点・分析できる。自分の実力をチェックするために有効だ。さらに『予想問演習』の第3回では採点を受けられるので、自分の答案の完成度を確認できる。また、採点とともに返却される「アドバイスシート」を参考にして、より効果的な2次試験対策を進めることが可能だ。
東京大学 文科一類
K・Iさん 土佐高校卒
この時期も2次試験での記述力を強化するため、過去問や東大特講などの東大形式の問題を解くようにしました。センター試験のみの学習をしていた時は、すぐに2次試験レベルの問題を解くための勘が衰えてしまったので、これは有効だったと思います。また、センター試験の英語は形式に慣れることに終始しがちで退屈に思えたので、よい気分転換にもなりました。

京都大学 法学部
K・Iさん 兵庫高校卒
センター試験の過去問をする合間に、2日に1回は2次試験レベルの問題を1問程度解くようにしました。特に2次試験とセンター試験では出題される文法や単語の難度がはるかに異なるので、2次試験レベルの問題を解く力を失わないために有効だったと思います。
スピードと形式に慣れることが重要なセンター試験とは異なり、2次試験攻略のカギは解答を導くための論理の道筋を試行錯誤する思考力だ。数学的思考力を衰えさせないためにも、1日に1問は過去問などで東大・京大レベルの問題をじっくり解く時間を30分程度はつくりたい。特に理系の受験生は、数Ⅲ・Cなどのセンター試験に出題されない分野や、苦手分野の問題を選んで重点的に解くのも得策だ。
そのほか上記のような思考力を保つための対策に加えて、2次試験での時間配分や解答用紙の使い方、第3者による記述答案の添削などの戦略的に答案作成力を磨く対策も引き続き行うとよいだろう。
例えば、平日は毎日1問の数学の問題を解いて思考力をキープし、土曜日に1年分の数学の過去問や東大特講・京大特講『予想問演習』の1回分を解いて、ざっと答え合わせをし、日曜日に改めてしっかり答え合わせをするなど、自分の進めやすいスケジュールを立てて今まで養ってきた得点を取る技術を磨いておきたい。またこの際にいつもとは異なる順番で問題を解いてみるなど、自分にとって最も得点を伸ばしやすい戦略を模索するのもよいだろう。
京都大学 法学部
C・Fさん 南山高校卒
センター試験対策では答案作成力が落ちてしまうと思い、意識して毎日2次試験レベルの数学の問題を1問は解くようにしていました。また、センター試験対策中もどうしても2次試験のことが気になってしまったので、思いきって英語・数学・国語の2次試験レベルの問題に毎日1問取り組む時間をつくることでメリハリがつき、センター試験対策にも集中できました。
東京大学 文科二類
A・Mさん 洗足学園高校卒

東京大学 理科二類
H・Hさん 開成高校卒
センター試験後に対策するだけでは不安だったのと、数学Ⅲ・Cが苦手な分野だったので、センター試験対策期間に並行して数学Ⅲ・Cがを勉強し、追いついておこうとしました。おかげでセンター試験後の対策を不安なく進められ、2次試験に間に合うように数学Ⅲ・Cの対策ができました。
国語は、もし苦手意識がある場合は、離れていたことによる不安を持たないようにするために定期的に取り組んでおくとよいだろう。英語や数学のように2次試験レベルの問題を週末などにまとめて解き、論証力をキープしたい。
理科は、形式に特徴があるので過去問や『予想問演習』などの難度の高い問題を1~2日に1問は解くようにしたい。その際、センター試験の範囲外の問題や苦手分野を重点的に押さえておくと、センター試験後に余裕が生まれる。
地歴は、特に勘を鈍らせたくない論述形式の問題を主に取り組んでおきたい。また、センター試験対策の内容をうまく2次試験対策につなげるのもポイントだ。

東京大学 文科一類
I・Mさん 開成高校卒
国語のセンター試験対策としては、時間内に解くことを意識してひたすら過去問演習を続けていました。この対策では2次試験の勘をキープすることは難しいと考え、現代文・古文・漢文とも、2次試験の問題にできるだけ毎日取り組みました。時間がないときは、過去に解いた2次試験レベルの問題の復習として、音読や解き直しを行いました。

東京大学 理科一類
K・Iさん 麻布高校卒
物理・化学は、例えば東北大医学部後期の過去問など、他の難関大の過去問も活用して、難度の高い問題を毎日1問は解くようにしました。理系科目の演習量を多めにしたことで、本番でも迷うことなく解き進めることができました。

京都大学 法学部
C・Fさん 南山高校卒
センター試験を世界史、2次試験を日本史で受験しましたが、世界史のセンター試験対策をしながら「この頃は日本では何が起こっていて、活躍した人物は・・・」というふうに日本史とも結びつけて考えるようにしていました。これによって記憶に残りやすくなり、2次試験対策にも効果的でした。