
東大・京大の2次試験が間近に迫ってきた。
受験生の中には、苦手としている分野や出題傾向がまだ残っていることに焦りを感じている人も多いのではないだろうか?
東大特講・京大特講編集部が東大・京大の合格者に行ったアンケートによると、例え合格者であっても、合格者の約9割が2次試験直前期にも苦手な形式の問題や分野があったと回答している。今回は合格者がそういった弱点に対してどのように対策を行ったのかに加え、試験本番でも役立つテクニックやヒントを編集部から紹介する。ぜひ有効に活用してほしい。
「英作文に苦手意識があり、いつもやみくもに解答してしまい失敗が多かった。そこで、自由英作文に取り組む際、まず日本語で内容を考えるのを10分、日本語で組み立てたアイデアを英語に訳すのを5分と決め、時間を計ってやった。できた英作文は先生に添削してもらった。」(東大理科Ⅰ類 A.Yさん)
「京大特有の抽象的な問題文の英作文を苦手としていた。そこで、抽象的な文を一度具体的な日本語に直して、それからその文を英訳するようにステップを分けて解答するようにしたところ、以前よりも解答しやすくなった。」(京大法学部 T.Aさん)
「国語の中でも古文・漢文の内容説明問題や現代語訳が完璧とは言えないことが気になっていた。文法、単語、背景的知識をしっかりつけることが第一だとは思ったが、直前期の時間が限られるなかでそれらを身につけるのは時間がかかりすぎると考えた。そこで、問題を解く際に主語が誰かをその都度確認していく癖をつけたところ、ストーリーが把握しやすくなって必要最低限の点が取れるようになった。」(東大文科Ⅰ類 K.Iさん)
「京大の国語の内容説明問題に対して、直前期まで苦手意識が残った。そこで、京大特講の「戦略とシミュレーション」の合格答案を見ると、模範解答ではなく合格者の等身大の解答が並んでいて、「あっ!たったこれだけでいいんだ」と思った。そこで「完璧な解答」ではなく、「採点者にわかりやすく、自分の言葉で伝える解答」が大切なのだと気づき、その点を意識することで国語の内容説明問題に取り組みやすくなった。」(京大 経済学部 M.Mさん)
「ややこしい計算問題が苦手だったが、とにかく計算の煩雑さを我慢して慣れるように努めた。あとはなるべく計算を省くための工夫を考えた。」 (東大 理科Ⅰ類 K.Oさん)
「数III・C分野の学習が進んでいなかったことと、図形全般が苦手だったこともあり、この分野の問題はあまり解いていなかったが、直前期に少し時間をかけて標準的な問題集を解き、完答できなくても小問は解けるようにした。」(東大 理科II類 H.Hさん)
「数III・Cは完全に後回しにしていたのでセンター試験後は正直あせった。問題集を解いて、最低限の解答パターンを覚えるようにした。」(東大 理科Ⅰ類 J.Aさん)
「頻出分野だけは教科書やノートを使って流れを理解するようにした。年号を覚えておくと、流れを理解するうえでは便利。また、大論述を書く際に、まず構成メモをしっかりとつくる練習をした。構成メモがしっかりつくれたら、後はそれを論述する練習をした。学校の先生に添削してもらい、特に直前期には言葉遣い、表現だけは最低限気をつけた。」(東大文科II類 R.Iさん)
「細かい知識が全体的に抜けていると感じていたが、直前期にすべてをもう一度おさらいするのは不可能だと考え、東大特講の『予想問演習』などの演習以外は、基本的知識の確実さを向上させることに労力を注いだ。」(東大 文科Ⅰ類 H.Mさん)
「無機化学の気体が絡む計算問題や、緩衝液の絡む酸・塩基の滴定実験の問題が苦手だった。とにかく複雑な計算をすることを我慢して練習した。本番で解けなかった場合は、すっぱりあきらめて、計算の楽な有機化学から挑むことにしていた。」(東大 理科Ⅰ類 Y.Hさん)
「理論化学の複雑な計算問題が苦手だった。理科は時間がなく焦っているうえに、けた数の多い計算問題は時間の割に得点効率が悪いため、とりあえず式だけ書いて後回しにするという戦略で、しのぐようにした。」(東大 理科Ⅰ類 Y.Oさん)
「電磁気の交流と、波の問題に苦手意識があったので、その現象がなぜ起こるのかを参考書を読んで、必要な基本的な原理のみ最低限理解しようとした。そこから解答の定石を覚え問題に対応できるようにした。」(東大 理科II類 H.Fさん)