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戦略を立てて学習すれば、確実に超えられる合格ライン。京大入試ならではの特徴を把握し、 徹底攻略するための情報をお届けします。
2006.04.07
近年、出題内容の改変が進められているといわれる京大国語。以前は大きな特徴であった「近代文語文」の出題が、ここ数年で消えたのだ。改変期にある今こそ、的確な分析から導きだされた攻略法を知ろう!
<全体の特徴と傾向> 幅広い教養と読書経験を前提とした出題
京大国語は現代文(近代を含む)2題、古文1題が出題され、文系学部は全問題を、理系学部は2題を選択して解答する。理系の受験者は入試当日、問題を見て選択できるので、現代文・古文、両方を視野に入れて準備しておくのが鉄則だ。
注目すべき近年の傾向としては、これまで京大現代文の特徴といわれてきた「近代文語文」が消え、「小説」が出題されるようになったことを知っておこう。 現代文・古文に共通する全体的な特徴は、難度の高い語彙・固有名詞が語注なしで登場し、読解にかかわってくるケースが多いということ。大家の小説や著名な著作にはひと通り触れておくことと、出典の社会背景などは知っていて当たり前という出題のスタンスを知っておきたい。
現代文は「大家」の作品、古文は和歌が頻出 入試の出題について、その素材を重視するのが京大だ。現代文は、いわゆる「大家」の古い作品からの出題が原則だが、時の淘汰を経て生き残った文章、テーマは今にも十分通じ、現代人が改めてとらえ直すべき意義のあるものだ。 古文は和歌の解釈・解説が求められるケースが多く、古歌を踏まえて訳す技術や、全体の文脈を解釈に反映させる力が問われる出題となっている。 そして、京大国語の難しさは、広い解答欄を埋めることにある。問題文中から見つけ出した解答要素をつなぎ合わせただけでは所定の解答量は埋まらないので、自分の言葉で肉付けしていく力が求められているのだ。
解けるぞ!京大国語 京大入試の特徴がわかれば、攻略法も見えてくる。 京大ならではの特徴を踏まえ、攻略法を寅岡先生に解説していただこう。
教養を前提に解答要素を肉付け、豊かな表現力で採点官を説得しろ!
1.過去問で、問題文の読解に必要な教養を体感しよう。 京大の出典は大家の作品が多く、過去に出題された作家がまた出題されることもままある。過去問そのものの出典はもちろん、その本文に出てくる引用書籍や、過去に出題された作家の別の関連書籍などを読んで、京大らしい出典に触れておこう。また、過去問で京大のメッセージ、京大国語攻略に必要な教養を体感しておくことも重要だ。一夜漬けでは身につかない読書経験や教養が、深い読解力を養成することになる。
2.「解答者の視点」で解答要素を洗い出し、「採点官の視点」で突っ込もう。 問題文を読解し、設問意図を満たす解答要素を洗い出したら、それをまとめればOKというのは他大学の話。京大の広い解答欄を満たすためには、解答要素に客観的事実を適切な文脈によって加えて、採点官を説得できる答案にまとめ上げなければならない。そのためには、「採点官の視点」で、解答要素だけでは不十分な部分、説得力に欠け曖昧な部分を突っ込み、そこをふくらませていくことが必要。国語の勉強だけに限らず、普段、友だちとの会話でも、「それってそういうこと?」と突っ込み合い、よりわかりやすく説明し合うことで、「採点官=他者の突っ込みの視点」を知ることにもなり、自分の曖昧さがわかるはずだ。説得力のある文とは、決して難解な言葉、複雑な表現によるものではないということも肝に銘じておこう。
3.語彙力を磨くことで、説得力の高い答案作成を実現する表現力をつけよう。 わかりやすく説得力の高い答案を作成するためには、深い読解力や教養ももちろん必要だが、それを十分に表現しうる語彙力が必須。そのために日々の中で少しずつ、語彙の「知識」を自分で使える「語彙力」にまで高めていこう。具体的には、自分の中に「類義語辞典」を作っていくことをオススメしたい。1つの表現に出合ったら、それを和語、漢語、外来語、熟語などに置き換えたものをその都度確認していくこと。それにより、様々な表現を行うためのストックが自分の中に積みあがっていく。
(profile) 愛光中・高等学校 寅岡真也先生 出身校に赴任して24年目。47名が合格した87年をはじめ、通算200名近くの京大合格者を指導。ベネッセの問題集作成にも関わる。雑学を駆使した血湧き肉躍る授業を展開。
寅岡真也先生は『「複眼的思考」で攻略する京大現代文』の制作に参加しています。
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