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京大徹底攻略

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2006.05.30

本質的な理解が必要。逐語訳では通用しない京大英語

灘高等学校 和田孫博先生


ここ10年以上、質、量、出題形式とも変化を見せていなかった京大入試の英語。しかし、2005年は読解問題で新しい設問形式が現れた。英作文は全文英訳が定番で、訳しにくい日本語表現が特徴。


<全体の特徴と傾向>
和訳+英作文のシンプルな出題で、抽象概念の理解力や思考力が試される!


京大の英語は、英文和訳(大問2問)と英作文(大問1問)という、シンプルな出題パターンが続いている。難解な構文や語彙の知識より、本質的な内容をつかんでいるかを問うのが特徴だ。大学で学問をするために必要となる抽象的な思考力や論理展開力が試される。


 不動の出題パターンながら、2005年は英文和訳の設問形式に変化が見られた。下線部訳に加えて、和訳該当箇所を自分で探すという形式が取り入れられたのだ。これは文の流れや筆者の考え方の展開をつかむことに、より重点が置かれたためだと考えられる。


 120分の試験時間と問題数から考えて、時間的には余裕があるといえるだろう。2つの読解問題の語数は過去11年分を見比べてもそれほどの変化はなく、2005年は1060語。東大英語入試の語彙数(読解…1720語、読解+リスニング…3110語)と比べるとかなり少ない。
 また、英作文の問題文の字数変化を見ても、例年300字前後。書く英文にすると1問あたり4~6文程度で、こちらもさほど多いとはいえない。スピードより、じっくりと取り組み、十分に吟味して解答を完成させることが重視されている。


<大問別分析>
和訳は自然な日本語に置き換える必要アリ。英作文は“翻訳”するぐらいの気持ちで。


【英文和訳】
新形式の設問も怖くない! 問われる力は同じなのだ


英文和訳が出題される読解問題文のテーマは、芸術、哲学、科学など多岐に渡る。いずれも抽象度の高い英文の意味を捉えたうえで、自然な日本語に置き換えることが必要だ。
前述の通り、2005年は新形式の設問が加わった。新課程を意識してか問題文が易しかったため戸惑った受験生は少なかったと思われるが、今後は従来の下線部和訳問題と同程度の難易度になる可能性もある。また、別の形式の設問が出題されることも考えられるが、問われる読解力は変わらないので、それほど設問形式を気にする必要はないだろう。


【英作文】
訳しにくい“こなれた日本語”をどう攻めるかがポイント


京大の問題文は表現が日本語として自然すぎて、一見しただけでは英文が浮かびにくいのではないだろうか。この“こなれた日本語”こそが、京大英作文の特徴。それを自分の英語力に合わせてどのように言い換え、表現するかが京大英作文攻略のポイントだ。日本語文と英文が逐語的に対応できていないと減点、正答として準備した構文や語彙を用いていないと減点といった採点はしていないと考えられる。英訳ではなく、翻訳するぐらいの気持ちで取り組もう。


(profile)
灘高等学校  和田孫博先生
1976年、京都大学文学部英語英文学科卒業後、母校に戻り教鞭をとる。座右の銘は灘校の校是である「精力善用・自他共栄」。自己の力を最大限に発揮することとよきライバルを得て共に伸びていくことを表す。

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