
問題
次の日本文を英訳せよ。
日本では高齢化社会が進行中だが、どのお店でもお年寄り商品が花盛りである。老人用の衣料品や食料品はもちろんのこと、老人用の携帯電話まであるから驚きだ。健康でおしゃれになること自体は歓迎すべきことだが、作り手や売り手の思惑に踊らされている面がないだろうか。
【京大英作文講座より】
【この問題の特徴と求められる力】
京大英作文の問題によくある、そのままでは英訳しにくいこなれた部分を含む文である。知識を駆使して文字づらの意味を英語に置き換えるだけでは不十分で、問題文の筆者が言いたいことを汲み取って、その意味を英語で正しく表現することが求められる。当然、英語の語彙・構文の知識は必要だが、「知っている、読んだらわかる」ではなく、その語・構文をどう使えば正しいかまで問われている。つまり、動詞なら前置詞は必要か、構文なら、後に続くのは動名詞か不定詞かといったことまできちんと理解したうえで表現することが大切だ。そうでないと、英文としては意味を成さない直訳や、問題文の意味を拡大解釈しすぎた意訳になってしまうから要注意だ。
【この問題の解き方】(ヒントや道筋)
まずは、与えられた日本文の意味を正しく読み取ることが大切だ。本問では、「驚きだ」と驚いているのは誰か。「健康でおしゃれになる」のは誰か?「踊らされている」のは誰か? 「・・・面がないだろうか」と感じているのは誰か? といった日本文の主語を考え、正しく補うことが第一歩となる。
そのうえで、その日本文を、自分の知っている英語で表せるようなシンプルな日本語にリライト(言い換え)する。たとえば「お年寄り商品が花盛りだ」→「お年寄り向けの商品がたくさん売られている」といったように。
最後に、そのシンプルな日本語を英語の構文にしたがって正しい骨組みで書く。そのうえで、語彙の選択(形容詞の使い分け)や冠詞まで気を配って見直し、正しい英文にする。




正しい道筋で解けば、どこから手をつけてよいかわからなかった京大英作文も、合格答案を書ける。とはいえ、その道筋にはなかなか越えられない難所がある。その難所は、攻略法をつかって乗り越えよう。
京大英作文の攻略法は、「問題文リライト」。
問題文のこなれた日本語を自分が使いこなせる英語表現で表せるくらいシンプルな日本語に言い換える方法を学ぶ。この方法を使えば、意訳しすぎたり直訳すぎたりすることがなくなり、英文として正しく意味が伝わる答案を書けるようになる。


正解例
In Japan the number of elderly people is increasing, and shops everywhere sell various products for them. What surprises me is that they sell not only clothes and food for them, but also cell phones for them. It is good that they become healthy and fashionable, but aren’t they controlled by producers’ and sellers’ intention?


