
001010-T-|mori|森 英人 先生(中央大学横浜山手中学校高等学校)
森 英人 先生(中央大学横浜山手中学校高等学校)
現職、中央大学横浜山手中学校高等学校 教頭。 2009年度まで聖光学院中・高等学校で数学教師として教鞭をとる。今までに東大へ送り出した教え子は500人を超える。東大をはじめとした最難関大の数学を知り尽くし、生徒からの信頼も高い。東大特講√T・京大特講√Kの『東大数学』の執筆でもおなじみ。
うまいスタート、だめなスタート
学校生活を安定させ、効果的な勉強サイクルを作ろう
東大を受験するまでのこれから1年間は、学校生活のリズムを安定させ、常によいサイクルで勉強できるようにするのが上手なスタートと言えると思う。
本校からは毎年、現役で40名近く東大に合格するんだけど、東大合格を果たす生徒たちを見ていると決まって受験勉強のベースが学校になっているという共通点がある。
普段から遅刻欠席が少ないし、1日の中で一番長い時間を過ごしている学校という環境を最大限に活かしている。
具体的に言えば、彼らはまず授業を大切にする学習スタイルができているので、授業時間の中で知識を吸収する力がとても高いよ。
■授業を大切にする学習スタイルとは
私は来週の授業でやるプリントを1週間前に生徒に配るんだけど、早い生徒は次の日に「添削してください」と持ってくる。
授業よりも先に添削をしてもらい、さらに自分の力を高めるために授業を聞こうと思っているんだから、常に効果的なサイクルで勉強できていると言えるね。
ほとんど予習をしてこない生徒もいる一方で、勉強ができる生徒はこうやって考えを深める努力をしているんだ。
授業を単なる受け身ではなく、積極的に頭を働かせて、板書されていないこともノートに書き留めている。そういうことが当たり前にできている生徒は当然合格に近づいていく。
一方、ダメなスタートをしてしまうケースは、受験勉強のベースが学校になく、生活のリズムが崩れている生徒に多い。
遅刻欠席が多かったり、学校に来ても居眠りしたりしている。いくら家で夜遅くまで勉強していても、学校で得られる知識や情報を最大限に生かせないんだから、やはりよい結果は得られないよね。
■よいサイクルができている人の特徴とは
よいサイクルができている生徒は、授業中に自分の疑問点がどんどん出てくるから、授業が終わったあとはよく質問に来る。
2年生までは質問に来なかった生徒だってたくさんいるんだけど、「本気で東大をめざそう」と決意した生徒は、やっぱり職員室に来るんだ。
ただ、質問と言っても、受験勉強の最初の頃からレベルの高いことを聞いてくるわけではない。
だから、最初は恥ずかしそうにしているよ。「そんな初歩的なことを聞いていいのかどうか」って。でも、初歩的と思われる質問に、実はするどい本質的な疑問が潜んでいる場合があるんだよ。そうやって基本的な質問を聞きに来たことがきっかけで、最終的に一年間職員室に通い続けた生徒もいた。
東大に合格するような生徒だってみんな、簡単な質問を聞きに来るところから始めているんだ。
受験勉強モードに入った最初の頃は、基礎的で本質的な部分が気になるはずだから、質問のレベルなんか気にしないで疑問を解決しにいったほうが、絶対に自分にとってためになるはず。謙虚な気持ちで先生に聞きにいくといい。
“東大合格”という高い目標を持ったら学校という環境を最大限に活かして、受験勉強に取り組めるようにしよう。それがいいスタートにつながるはずだよ。




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