
001020-T-|kimura|木村 達哉 先生(灘中・高等学校)
木村 達哉 先生(灘中・高等学校)
『東大自由英作文講座』執筆。
1998年より灘高にて教壇に立ち、生徒からの人望も厚い。教員と執筆以外にもラジオのパーソナリティを務めるなど多方面で活躍。主な著書に『センター試験英語リスニング合格の法則(基礎編・実践編)』、『東大英語リスニング』(アルク)『ユメタン 夢をかなえる英単語』(アルク)、『灘校キムタツの頑張ってるから悩むねん。』(ベネッセ)など。
最後に…
東大入学の先にあるステージを見据え、 自分を律しながら頑張れ
東大をめざしている生徒には、大学を出発点と考えてほしいと思っています。
しかし、実際は東大入学そのものが、ゴールになってしまっているケースが多いんです。
そういう考え方は、アウトですね。
■「東大だからこそ成し遂げられること」を考える
実は東大を卒業したとしても、人間の本質は変わりません。
「東大に入ること」ではなく、「東大に入った結果、こういうことを成し遂げた」っていう部分が大事なのではないでしょうか?
もし、「東大を出て、世の中の役に立てる人間になろう」というのなら、「自分はどんなふうに世の中の役に立ちたいのか、そのために、大学で何をしなければならないのか」というところまできちんと考えてほしい。
「自分は東大に何のために行くの? 別に東大でなくてもいいんじゃないの?」と自問自答する気持ちを、必ずどこかに持っておいてほしいと思います。
僕は人生の最後に「あそこで自分ががんばっていれば、やりたかったことを叶えられたはずなのに…」と思いながら死にたくないと思っています。
お父ちゃんとお母ちゃんが愛しあって生まれてきた命を大事にする、っていうのはいったいどういうことか?
「人間はいつか死ぬんやけど、生きている間に自分が生まれて来た意味っていうのを、もうちょっと考えようぜ」と言いたいね。
■大事なのは方法論ではなく“気迫”
「東大に行く」と宣言した生徒には覚悟があると思います。
だから、ダラダラと生きるのではなくて、東大に入りたいという気持ちを大事にしてほしい。
物事を成し遂げようとするならば、最終的には方法論ではなくて“気迫”が大切です。
叶えたいと思う夢があり、それがもし「自分に甘かったから」というのが原因で成し遂げられなかったとするなら、僕は「ドンマイ」とは言えない。
何かを叶えたいと思うのであれば、「頂上へ行くぞ」「もっと人の役に立つぞ」っていう気持ちが大事なんです。
そして合格したら、そこをゴールにするのではなく、「いかに世の中の人のために動くか」を考えて、さらなる上を目指してほしいですよね。
「東大生」という旗を持ってただ生きるんじゃなくて、ネクストステージへ向かっていってほしい。「東大に入って、自分はこんなことやるぞ!」と、夢に向かって、もっとギラギラしとかんとおもしろくない。
人間、一人ひとりの持っている可能性というのは、大きいものなんです。
今、少子化で日本の経済力が落ちていると言われているけど、若い人間にとってはチャンスやからね。
甘えずに自分を厳しく律しながら、最後まで努力して、その夢を叶えてほしいなあと思います。




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